コラム『真珠、一粒の宇宙』 - 小松博一覧 column

「高品質真珠の生産を目指す」「この真珠は品質が良いものです」等々品質の良さを強調する言葉が日常的に使われています。しかし…

真珠を最も厳密に観察している加工の現場では、テリに良さを独特の表現で言い表しています。「カチッとしている」「透明感がある…

真珠の生成は、養殖時代になった今も、複雑・難解な問題が山積しています。海と生き物（貝）という無数のファクター（要因）を持…

テリの測定について研究し始めて20年以上が経ちました。ひとつの転機になったのが、10年前から取り組んだテリのメカニズムの…

現在でも養殖半形真珠は作られています。大多数のマベ真珠がその代表です。球状と半球状の真珠、両者にはテリという観点から見て…

世界で初めて養殖真珠を生み出した日本では、その宿命とも呼ぶべき奇妙な伝統が、この業界には多々あります。そのひとつに単位の…

この業界での永遠とも言うべき課題は、「どういう光線状態が真珠の品質評価に適しているか」です。専門家たちの解答は「北窓光線…

画竜点睛（がりょうてんせい）、有名な諺です。竜を描いて最後にひとみを書き加えたら、天にのぼったという故事に基づいています…

真珠養殖現場での技術改良に携わって20年以上になります。無数のファクターが絡み合った世界ですので未だ顕著な成果を挙げえて…

光が、特殊な構造に当たって特定の色を反射あるいは透過させることを構造色と言います。真珠のテリもこれに該当します。モルフォ…

“ドブガイ”と総称されている淡水産の貝は大多数の養殖真珠にとって必要不可欠の存在です。この貝の貝殻から核が作られるからで…

前回（No156）で、真珠の球体という形態から発生する、平板とは異なる光学現象について触れました。特に反射の干渉色が光源…