真珠用語集 【さ行】

  • サークル珠
  • circle pearl
  • はちまき珠とも呼ばれ、側面を1本または複数の溝が取り巻いている真珠のことを言います。シロチョウ真珠やクロチョウ真珠に多く見られます。
  • サーチライト法
  • 強い光を真珠にあててその色を見る方法です。着色黒真珠とクロチョウ真珠の見分けに威力を発揮し、前者が主としてチョコレ-ト色になるのに対し、後者のクロチョウ真珠は珊瑚礁のような緑を帯びたブラックに変わります。また、加工キズ、層われなどの欠陥検査にも用いられます。
  • サイズ
  • size
  • 直径をミリメートル(mm)で表しますが、真珠科学研究所の鑑別書は小数点以下1桁まで表記します。ネックレスの例ですと、クラスプ近辺から中心部へ7.5-8.0mm等と記し、リングの例では直径最小値を8.0mm等と記入します。
  • 細厘珠(さいりんだま)
  • アコヤ真珠の3.0ミリ未満の真珠のこと。
  • サウス・シー・パール → 南洋真珠
  • south sea pearl
  • 三角貝(さんかくがい)
  • Trigonacea
  • ヒレイケチョウガイの俗称で、その形状からこう呼ばれます。→ヒレイケチョウガイ
  • 三原色(さんげんしょく)
  • three primary color
  • 塗料と光では3原色が異なります。塗料の3原色は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)であり、光の3原色は、赤(R)、緑(G)、青(B)です。真珠の色には、色素や有機物、稜柱層あるいは“調色”に使われる染料など物質の色があり(実体色)、また「テリ」なる現象で現れる光の色(干渉色)の2種類があります。無限とも言うべき真珠の色の多様性の理由です。
  • 散乱(さんらん)
  • scattering
  • 波がその波長にくらべてあまり大きくない障害物にあたったときに、それを中心として周囲にひろがっていく波ができる現象のことを言いますが、真珠にとっては、光という波が真珠の中に入っていった時、中でどの位散乱を起こすかにより、透明感が違ってきます。これは真珠層のきめの細かさの違いです。透明感のある真珠は、日本のアコヤ真珠がその典型ですが、この気品ある透明感こそが宝石としての証しなのです。この透明感は日本の海の四季のメリハリが作るといわれます。
  • シードパール
  • seed pearl
  • 19世紀のヨーロッパで若い女性が身に着けた小粒のパール。このパールで花や渦巻き模様を描き出したのがシードジュエリーですが、19世紀後半に衰退しました。
  • 仕立て(したて)
  • 手術時のショックに耐えられるようにアコヤガイに一種の全身麻酔をかけることで、抑制とも言います。水の入りにくい特殊な篭に貝をギュウギュウに押し込めると、貝にとって流れのないところに居るため、一種の冬眠状態になり手術時のショック(異常生体防衛反応)を起こす貝が減ると言われています。クロチョウガイ、シロチョウガイは行いません。
  • 実体色(じったいしょく)
  • body color
  • 真珠層を構成しているたんぱく質の色を主として言い、貝それぞれの色素によるもの。例えば、アコヤ真珠は黄色、クロチョウ真珠はグリーンやレッドと言うように。真珠の色は大別して、この実体色と干渉色で成ります。
  • 湿度調整剤(しつどちょうせいざい)
  • humidity control agent
  • 真珠の品質低下に湿度が大きな影響力を持っており、各種の割れ、亀裂、光沢鈍化はすべてに湿度がからんでいます。高湿度、低湿度、あるいは一日、一年のサイクルでの急激な湿度変化が品質劣化を起こします。この湿度調整剤を真珠の保管ケースに入れるとケース内の湿度を調整しながら、理想的な環境が作られます。
  • ジ二・パール
  • zinni pearl
  • ジニガイ産の天然真珠。ペルシア産で、色は黄色を帯びています。
  • しみ抜き(しみぬき)
  • 真珠層と核の間に存在する褐色の異物をしみと言い、真珠に孔をあけ、その孔を通して薬品を深く浸透させ、しみの褐色を無色化することをしみ抜きと言います。別名、漂白とも言います。
  • 条線模様(じょうせんもよう)
  • surface pattem
  • 真珠の表面には平行、渦巻、同心円状、または不規則な成長模様があり、それを指します。生きた貝の中で形成された真珠層からなる真珠はすべてあります。成長模様を確認するのには50~100倍の顕微鏡が必要です。
  • 正倉院宝物真珠(しょうそういんほうもつしんじゅ)
  • pearls of the Shosoin
  • 正倉院に保存されている真珠は4158個、そのうち3830個が大仏開眼会で聖武天皇・光明皇后らが使用されたという礼服御冠残欠に属しています。宝物真珠はすべて海水産貝から採れた天然真珠であり、大半はアコヤガイ産であったとの報告があります。
  • 縄文真珠(じょうもんしんじゅ)
  • joumon pearl
  • 福井県の三方五湖近くにある鳥浜貝塚から1986年に発掘された日本最古の真珠。大きさは長径15.6ミリ、短径14.5ミリ、厚さ10.0ミリで形は半球状。分析結果から淡水産二枚貝を母貝とする天然真珠ということがわかっています。縄文時代は5500年前。出土地から鳥浜真珠とも呼ばれています。
  • シルバーリップ
  • silver lip
  • シロチョウガイの貝殻真珠層部、その縁が黄色くないものを指します。オーストラリアの海にこの種類が多い。まったく黄色味のない真珠が採れます。名づけてシルバー系真珠。
  • シロチョウガイ(白蝶貝)
  • 学名Pinctada maxima
  • いわゆる南洋真珠を作る貝。30センチ以上に達するものもある大型種。奄美大島以南からオーストラリアまでの広い海域に生息。殻は大きく厚く、真珠層が美しいので真珠養殖のはるか以前より、工芸品、ボタンの材料として採取されていました。それ故この貝殻のことを「mather of pearl」と呼びます。主にオーストラリア産の黄味のない貝をシルバーリップ(silver-lipped pearl oyster)、インドネシア、フィリピン産をゴールドリップ(gold-lipped pearl oyster)と呼びます。
  • シロチョウ真珠(しろちょうしんじゅ)
  • シロチョウガイから産出される真珠。
  • 真円真珠(しんえんしんじゅ)
  • round pearl
  • 真珠の外形が完全な球体に近い真珠。PSLパールグレーディングシステムでは、真円の定義は、【変形度=(1-最短径/最長径)×100】なる式より0~2%台をラウンドと規定しています。
  • 人工真珠(じんこうしんじゅ)
  • simulated pearl
  • 真珠核に真珠箔を塗装して仕上げたものを言います。中心が貝であるために貝パールとも言われます。
  • 真珠(しんじゅ)
  • pearl
  • 真珠を各機関は次のように定義しています。
    <真珠とは生きた貝の体内で形成される生鉱物であって、かつその外観し得る部分の構成物質が真珠貝貝殻の真珠層(「アラゴナイト」と呼ばれる炭酸カルシウムの結晶と、「コンキオリン」と呼ばれる有機基質の層状構造)と等質であるものをいう>(社団法人日本真珠振興会による2009年版「真珠スタンダード」より)
    <真珠とは生きた真珠貝の中で球状または半球状(多少の変形を含む)に形成される代謝生産物であって、かつ、その外見しうる部分の主たる構成物質が、真珠貝の真珠層と等質であるものをいう。なお、その内部に貝殻質から作られた核を含むか否かは関係ない。この場合、真珠貝中におけるその形成契機に、全く人為的な要因を含まないものを「天然真珠」といい、その契機を人為的に与えられるものを「養殖真珠」という>(真珠養殖事業法に基づく農林水産省の真珠の定義より)
    <「真珠」とは、真珠を作る貝のみが持つ、固有の器官である真珠袋の中で形成された代謝生産物で、その外観し得る部分およびその内層の主たる構成物質が真珠層であるものをいう>(「PSLパール グレーディング システム」における真珠の定義より、2008年、真珠科学研究所)
    <天然真珠とは貝の内部に全く偶然に(何ら人間が関与せずに)分泌形成されたもので、有機物(コンキオリン)と炭酸カルシウム(主としてアラゴナイト)が同心円状に層をなし、最外層が真珠光沢を有しているものをいう。養殖真珠とはその目的で飼育された母貝の内部で分泌形成された真珠光沢を有する物質で、有機物(コンキオリン)と炭酸カルシウム(主としてアラゴナイト)が同心円状に層をなす最外層を持つ。真珠層の分泌は生きた貝そのものの代謝形成で起こり、人間はそのきっかけを与えるにすぎない。また内部の核の有無は問わない>(CIBJO国際貴金属宝飾品連盟の規定集「パールブック」1985年より)
  • 真珠鑑別鑑定書
  • pearl grading report
  • 真珠科学研究所の真珠鑑別鑑定書は、PSLパールグレーディングシステムに則り発行されており、パールマークやギャランティマーク、オーロラ実写画像が添付され、各真珠により定められた次の「最高品質シリーズ」と「テリ最強シリーズ」の特別呼称が付けられているものです。

アコヤ真珠:最高品質シリーズ

  • オーロラ アコヤクィ-ン
  • Aurora Akoya-quene
  • クリーム系&その他の系のアコヤ真珠の最高品質に付けられた特別呼称。この色の真珠は品質的に素晴らしいものが多い。その理由は健康で元気な貝であり、そうであれば、まきは厚く、キズは出にくいからです。
  • オーロラ 彩雲珠 (おーろらさいうんだま)
  • Aurora Saiundama
  • ブルー系アコヤ真珠の6ミリ未満のサイズに対して付けられた特別呼称。アコヤ真珠の中でブルー系の出現率は僅少(8%位)のため3、4ミリというサイズのなかの最高品質クラスは「極く極く」僅少。
  • オーロラ 彩凛珠(おーろらさいりんだま)
  • Aurora Sairindama
  • ホワイト系アコヤ真珠の6ミリ未満のサイズに対して付けられた特別呼称。語源は「細厘珠」で、かつての分厘の時代、直径3ミリ未満の珠をこう呼んでいました。テリが放つ輝きが、首筋に沿って一本の光のラインが描かれ、凛と輝く、光が演じる色彩の帯とも形容できるのです。
  • オーロラ 天女(おーろらてんにょ)
  • Aurora Tennyo
  • オーロラ花珠の中で特にテリが際立っていることを強調する特別呼称。その具体的な証は、輝度分布値を測定する装置で最高値の90%以上を示すこと、反射干渉光の放つ色模様が、赤から緑まで3色以上鮮やかに出現することの2つの必要十分条件を備えていることに示されます。
  • オーロラ 花珠 (おーろらはなだま)
  • Aurora Hanadama
  • ホワイト系アコヤ真珠に付けられた特別呼称。「はな珠」は最高品質のアコヤ真珠を指し、「花珠」「華珠」とも書く。語源は「端珠」にあり、漁師言葉で先端あるいはトップのことを「端(はな)」というところからきていると言われています。真珠科学研究所では花珠の「花」を「桜の花」にイメージを置いています。
  • オーロラ 真多麻 (おーろらまだま)
  • Aurora Madama
  • ブルー系アコヤ真珠に付けられた特別呼称。「真多麻」は万葉集で詠われる真珠の呼び名の一つにちなんでいます。海から揚がったままの何ら人為的処置を施していないブルー系真珠にふさわしいからです。

白蝶真珠:最高品質シリーズ

  • オーロラ ヴィーナス
  • Aurora Venus
  • シルバー系シロチョウ真珠の特別呼称。その特質は、直径13ミリが平均値というサイズであり、アコヤ真珠の4倍の表面積が面の滑らかさとなっています。またテリはいぶし銀のような輝きです。
  • オーロラ 茶金(おーろらちゃきん)
  • Aurora Chakin
  • ゴールド系シロチョウ真珠の特別呼称。以前よりゴールド系シロチョウ真珠の最高品質を表す言葉として一部の間で使われていた造語。「クリーミィピンク」と英語では言い、彩度が高く、鮮やかな干渉色をだします。

黒蝶真珠:最高品質シリーズ

  • オーロラ ラグーン
  • Aurora Lagoon
  • グリーン系クロチョウ真珠の特別呼称。この真珠のタンパク質には緑と赤のふたつの色素が含まれ、表面付近には赤や緑の光彩があふれています。緑の色素が多く含まれ、光がより多く緑の光彩を作った場合、その外観は緑と緑が合わさって、珠の芯から湧き出るような、深みのある緑色の真珠となります。それは、刻々と変わるタヒチのサンゴ礁の色が、ある瞬間、太陽の陽射しと海の深さの相関でエメラルドグリーンに輝くのと同じです。

アコヤ真珠:テリ最強シリーズ

  • オーロラ ボレアリス
  • Aurora Borealis
  • アコヤ真珠の中でも、ブルー系のバロック形状に対するテリ最強の特別呼称。オーロラ・ボレアリスとは“オーロラ”の正式名です。ブルー系バロック珠は、転がすたびに緑や青が現れ、あるいは赤や橙が現れるという色彩変転が著しい。
  • オーロラ ロゼ
  • Aurora Rose
  • アコヤ真珠の中でピンクの干渉色がひときわ強く出ているものに対するテリ最強の特別呼称。真珠層の中で光のみが作るこのピンク色は、100%に近い鮮やかさを有しています。

白蝶真珠:テリ最強シリーズ

  • オーロラ スターダスト
  • Aurora Stardust
  • ブルー系シロチョウ真珠のバロック珠のテリ最強の特別呼称。この真珠が放つ光彩は、宇宙を旅する小惑星を連想させます。この真珠のテリはいぶし銀のような、真珠層の遥かな深みから滲み出るような柔らかさがあります。
  • オーロラ フェニックス
  • Aurora Phoenix
  • テリ最強シリーズシロチョウ真珠シルバー系の特別呼称。テリという現象は真珠層のミクロな構造が光と相まって作られます。構造起因の現象ですから褪色・変色とは無縁です。
  • オーロラ ムーンレインボー
  • Aurora Moon-Rainbow
  • ゴールド系シロチョウ真珠のテリ最強の特別呼称。シロチョウガイのゴールドリップ系を使えば、黄色色素による黄色い珠の出現は比較的容易ですが、いま一つの条件「テリ最強」が加わった時、輝きが現れ、虹が現れ、「真珠」は「ムーンレインボー」に変身します。

黒蝶真珠:テリ最強シリーズ

  • オーロラ オーシャンブルー
  • Aurora Ocean blue
  • ブルー系クロチョウ真珠のテリ最強の特別呼称。黒い真珠層だけで形成されています。
  • オーロラ ピーコック
  • Aurora Peacock
  • クロチョウ真珠のテリ最強に付けられた特別呼称。1970年代から養殖の成功により市場にクロチョウ真珠が登場しましたが、テリの素晴らしい珠について生まれた言葉です。珠の周縁部に現れる鮮やかな緑や赤の色が孔雀(ピーコック)の羽を連想させたからでしょう。
  • オーロラ 南太平洋に浮かぶ真珠の島々(おーろらみなみたいへいようにうかぶしんじゅのしまじま)
  • マルチ系クロチョウ真珠ネックレスに対するテリ最強の特別呼称。
  • 真珠婚式(しんじゅこんしき)
  • 結婚30周年目の記念日。
  • 真珠層(しんじゅそう)
  • nacreous
  • 貝あるいは核の上に巻かれた真珠構造を持つ層を主としたさまざまな分泌生成物の総称。厚さ約0.2から0.5ミクロンの霰石結晶と有機基質の薄膜より構成された薄板が貝殻内表面に平行に累積したもの。真珠層構造の垂直断面は、煉瓦塀のような構造を示し、有機基質はセメントに例えられます。
  • 真珠の耳飾りの少女
  • 17世紀のオランダの画家フェルメールの代表的な作品。クック諸島には同作品が描かれた真珠入り5ドルコインがあります。
  • 真珠袋(しんじゅぶくろ)
  • pearl sac
  • 真珠養殖は貝体内に核とピースを入れますが、このピースが真珠袋として成長し真珠を作る一種の臓器になります。
  • 真珠養殖用核(しんじゅようしょくようかく)
  • 貝殻を丸く加工して、真珠を作る一種の型。この核を入れると真珠ができるという間違った認識が普及してしまいました。真珠を作るのはピースから成長した真珠袋です。核の役割は、その形になることで、四角い核を入れれば四角い真珠ができることになります。
  • 真珠様物質(しんじゅようぶっしつ)
  • 貝殻を作る貝は、すべて“真珠”を作る能力を持っていますが、真珠層を持たない貝からできる“真珠”をこのように呼びます。真珠層がないので輝きはなく、代表例として、アサリ、ハマグリ、ホタテガイ、カキなどがあげられます。
  • 人造真珠(じんぞうしんじゅ)
  • artificial pearl
  • 人工真珠及び模造真珠を合わせて人造真珠と言います。養殖真珠に酷似した人工品の出現により、1968年(昭和43年)に公正取引委員会から告示が出され、人工真珠または模造真珠と明確な表示をすべきと規定されました。人工真珠は主として真珠核に真珠箔を塗装したものを言い、模造真珠はガラスもしくはプラスチック製丸球に塗装したものを言います。
  • スキャロップパール
  • scallop pearl
  • ホタテガイから産出される天然真珠。真珠層構造を持たず、微小なカルサイトの葉状構造から構成されており、そのため、真珠の表面にはブロック模様が見られます。色は貝殻と同様なホワイトやバイオレットなどです。
  • すそ珠
  • 浜揚げ珠の低品質のものを指す。量的には大部分を構成します。品質の出現比を三角形に表しますが、“花珠”“胴珠”“裾珠”の言葉はそれが女性の姿の図案化であることを示唆しています。
  • スリークオーター・パール
  • three quarter pearl
  • 真珠球形の1/4が欠如した形状のもの。主として貝殻内面に球状の核を貼り付けて作る一種の半形真珠。
  • 石灰化層(せっかいかそう)
  • アコヤガイやアワビの貝殻の内面はキラキラと虹のように美しい。これは真珠層という特別な構造のためです。石灰化層にはこのほか、いろいろな構造の層があります。稜柱層、葉状層、交差板層、粒状(均質)層・繊維状層などです。
  • セミバロックパール
  • semi-baroque pearl
  • 完全に不定形ではなく、やや球状を残しているもので、セミラウンドパールとバロックパールの中間の真珠を指します。
  • セミラウンドパール
  • semi-round pearl
  • 真珠の球形がラウンドではなく、やや欠けているもの。
  • 選別(せんべつ)
  • 真珠は、全ての加工段階で選別が伴います。浜揚げ珠を加工しようとする時どのような孔をあけるかと言う選別も一例で、リング、ブローチ等の細工品用に半分まであけるか、ネックレス用に貫通にするかを分けます。キズの少ない、ラウンドのテリの良い珠は優先的に片孔です。この選別は従って一個の珠の全面を見なければなりません。この作業を加工のプロたちは1時間に1万個選別します。その他に、脱色選別、調色選別、キズ選別等があり、それぞれの選別特性に応じて、光線、照度が工夫されています。
  • 挿核(そうかく)
  • nucleus inserting
  • 核を貝体内に入れることで、核入れとも言います。専門的には挿核手術といい、生殖層まで核とピースを挿入すること。
  • 挿核器具(そうかくきぐ)
  • 開口器、先導メス、ピース針等、核入れ作業に使用する器具。
  • 足糸(そくし)
  • 足の基部の足糸腺から分泌された糸状のもので、これで貝は岩礁などに付着します。俗にキヌイトとも言い、貝の活力判定に、この足糸の分泌力、再生度をもって指標にする場合が多い。