真珠用語集 【ま行】

  • マイクロ・パーマネント
  • micro permanent
  • 真珠科学研究所が推進している耐久処理の一技術。その方法は、真珠内部の水分、タンパク質、有機物に特定の処理を行い(乾燥、置換、なめし)、さまざまな物質を空隙に入れ(含浸)、真珠層の強化を図ります(充填、包埋)。これにより、①テリ、透明感が向上します②クロチョウ真珠やナチュラル・ブルーの褪色を防ぎます③ナチュラル・カラーの黄ばみを遅らせます。
  • まき
  • nacre thickness
  • 養殖真珠が生まれてから使われ始めた言葉。核にまかれた真珠層の厚さを主として表す。その厚さはレントゲンで測定できます。
  • マジョリカパール
  • Majolica pearl
  • スペイン・マジョリカ島で生産されており、その島名がブランド名になっている知名度の高い模造真珠。
  • まだま
  • 万葉集の中で使われている言葉で、真珠のこと。→オーロラ真多麻参照
  • マチネ
  • matinee
  • ネックレスの長さの一つで、約60センチ、チョーカーの1.5倍の長さ。
  • マベ
  • penguin wing oyster
  • ウグイスガイ科。ペンギンが羽を広げたような形に見えることから、学名はPteria(Magnavicula)penguinと言います。大きさは25センチくらい。熱帯から亜熱帯の海域に広く分布し、日本では奄美大島が主産地。
  • マベ・パール
  • マベから採れるものを言い、ほとんどが母貝の貝殻内側に核を直接挿入してできる半形の真珠。大きさは13~15ミリを中心に10~20ミリくらい。
  • マルガリータ
  • margalita
  • ラテン語で真珠のこと。真珠科学研究所発行の月刊誌も「マルガリータ」と名付けられ、1991年から発行を続け、2014年5月で270号となっています。
  • マルガリータ
  • margalita|学名 margalita margalita.
  • かつて日本国内の河川にも広く生息していたカワシンジュガイ。その呼称にあるように天然真珠を多く産出していたと思われます。
  • マルチ連
  • multi necklace
  • 1本のネックレスが、母貝を異にする真珠や、色、大きさ、形の異なる真珠から構成されるものを言います。
  • 無孔(むあな)
  • undrilled
  • 真珠のルースで、全く孔があいていない状態のこと。
  • 無核真珠(むかくしんじゅ)
  • nonnucleus pearl
  • 核が入っていない真珠。淡水産のイケチョウガイ、ヒレイケチョウガイなどの真珠養殖では、真珠核を用いずピースのみの移植で主に行っています。天然真珠は無核ですが、このような呼び方はしません。
  • メロ・パール
  • Melo pearl
  • ベンガル湾やアンダマン海、台湾以南の南シナ海等に生息するハルカゼヤシガイ(melomelo)、イナズマツノヤシガイ(meloamphora)から採れます。黄褐色系で火炎模様(フレーム)が顕著に見られます。
  • 模造真珠(もぞうしんじゅ)
  • Imitation pearl
  • 主にプラスチック製あるいはガラス製の丸球に真珠箔を塗装したもの。
  • モンスターパール
  • monster pearl
  • 巨大な真珠という意味。パラゴンパール(paragon pearl)とも言います。
  • (もんめ)
  • monme
  • 尺貫法で重量の単位のひとつ。一匁は一貫の千分の一で、3.75グラムに当たります。尺貫法が廃止されている今日、例外として真珠の売買はこの「もんめ」が国際的に認められており、養殖真珠王国日本の名残でもあります。