第100回
このコラムの初出は全時連ニュース(現ジョウ・ジャパン新報)ですが、100回目は特別企画としてインタビューが行われ、2008年11月1日号に1ページで掲載されました。5回に分けて掲載します
――連載100回を迎えての感想をお聞かせください。
先ず連載を続けさせて頂いたことに感謝します。また何人かの見知らぬ読者の方に「読んでいますよ」と声をかけられたことがありますが、すごく嬉しかった記憶があります。
連載スタート時、当時の編集担当であった鎌倉氏に、400時にチャレンジすることを宣言しました。真珠に関する様々な情報を、しかもそのほとんどが科学的、専門的な情報を、写真や説明図を使わず400字以内で表現する難しさに挑んでみたかったのです。
振り返ってみて、独りよがり、短絡的、説明不足などの失敗作が多々あることに赤面の至りを覚えます。同時に鍛えられたことも痛感しています。何を書くのかというテーマの徹底した絞り込みが非常に大切であること、文章は削れば削るほど、よりベストの表現に近付くということはこの連載から学びました。
そして最大の収穫は、やはり真珠は宇宙のように深く無限の存在だったということを連載の中で確認し始めたことです。