15ミリの直径の真珠を切りました。ミャンマー産「テリ」最強の白蝶真珠です。 その「テリ」の秘密を結晶層レベルで解き明かしたいと思い、電子顕微鏡で切断面を観察するのが目的です。 その目的は目的として、驚かされたのはその「まき」です。核の直径が5ミリなのです。片側5ミリの「まき」ということになります。しかも生産された方の話では2年間の養殖ということです。 2年間で5ミリの「まき」。10年前に訪れたアンダマン海を思い出しました。ミャンマー政府の依頼でその海を調査した時のことです。海も、周りの島々も全くの人跡未踏のままという印象を受けました。連れのM氏の言った冗談がいつまでも心に残ります。 「この海では魚はみんな天寿を全うして浮かんでくる」