「茶金」

第39回

ある調査によりますと、日本の海の汚れはひどく、どこの沿岸も昭和20年代の4倍以上になっているそうです。 養殖真珠にとって海はきれいであればある程良いわけですから、海の浄化は真珠産業にとって死活問題になるわけです。 海のきれいさと言えば、思い出すのは何年か前に訪れたミャンマーのアンダマン海のきれいさの凄さです。 ミャンマーの首都ヤンゴンの人たちの食膳を支える魚類は、街を流れる大河イラワジで獲れる淡水魚で十分まかなえるそうですから敢えてアンダマン海で魚を獲る必要はないということになります。 冗談ですが、アンダマン海の魚は天寿を全うして浮かび上がってくると言われます。 その海に煙草の吸い殻を投げ捨てた瞬間、虫と間違えて魚が飛びついてきた時には私自身この冗談を納得したものです。 同時に、この海だからこそゴールド系真珠の最高峰、幻の真珠と言われる「茶金」(ちゃきん)が生まれるのだということにも納得しました。