今年（2005年）、私たちの研究所では、PSLパールグレーディングシステムの改定を発表しました。発表以来4年の実績を踏まえての改定です。 改定のポイントは一層「テリ」を重視したシステムとしたことです。 真珠の色には大別して2種の色があります。ひとつは「テリ」が放つ色、光の干渉現象で起きるピンクやグリーンの色です。 いまひとつは色素由来の色です。ゴールドやブラックがそれです。 改定ではこの色素由来の色を評価の対象から外しました。「テリ」と、まき、キズや面、かたちの5要素のみを評価対象としました。 この説明のためにひとつの例えを使いました。世界美人コンテストで肌の色は評価の対象になりません。そこではプロポーションや教養など広く人間の品性に属することが厳しくチェックされているのです。 真珠も人間と同じです。「テリ」やまき、キズなど品性に属することをチェックします。